ブラウン対トピカ教育委員会裁判(読み)ブラウンたいトピカきょういくいいんかいさいばん(英語表記)Brown v. Board of Education of Topeka

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ブラウン対トピカ教育委員会裁判
ブラウンたいトピカきょういくいいんかいさいばん
Brown v. Board of Education of Topeka

1954年,公立学校における人種分離を違憲とするアメリカ合衆国連邦最高裁判所の判決がくだった裁判。判決は満場一致でくだされ,人種別の教育機関は本質的に不平等であり,「いかなる州も,なんぴとに対しても,法の平等な保護否定してはならない」と規定した合衆国憲法修正第14条に反すると断じた。判決は 1938~50年の一連の連邦最高裁判所判決を根拠とし,公共施設における「分離すれど平等」の原則を容認したプレッシー対ファーガソン裁判(1896)を否定。厳密には公立学校にかぎられた判決であるが,他の公共施設においても人種分離は許されないことを示唆している。(→公民権運動

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