プレッシー対ファーガソン裁判(読み)プレッシーたいファーガソンさいばん(その他表記)Plessy v. Ferguson

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

プレッシー対ファーガソン裁判
プレッシーたいファーガソンさいばん
Plessy v. Ferguson

1896年,人種分離法の合憲性判断において,アメリカ合衆国連邦最高裁判所が「分離すれど平等」の原則を打ち出した裁判。アフリカ系アメリカ人に完全かつ平等な公民権を認める合衆国憲法修正第14条の批准から約 30年を経て,平等保護条項の意味が初めて審理された。連邦最高裁判所は,鉄道車両黒人白人の分離を義務づけるルイジアナ州法を支持し,両人種に提供される施設の質が合理的に平等であるかぎり,平等保護条項に反しないと結論づけた。その後さまざまな面で黒人の公民権は拡大したものの,ブラウン対トピカ教育委員会裁判(1954)で覆されるまでこの判決が支配的な先例となった。

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