ブラックバーディング

百科事典マイペディア 「ブラックバーディング」の意味・わかりやすい解説

ブラックバーディング

19世紀半ば以降20世紀初めに太平洋地域で行われた,主にメラネシア島々からの労働力徴収。プランテーション鉱山の労働力需要のため,サモアフィジーニューカレドニアオーストラリアクイーンズランドへ推計約10万人の移動があった。言葉も文字もわからず,賃労働契約の意味も不明の人びとを半強制的に連れていった例も多い。太平洋地域での奴隷売買ともいわれ,正式の労働契約との境界は明確でない。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android