ブリユアン帯(読み)ブリユアンたい(その他表記)Brillouin zone

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブリユアン帯」の意味・わかりやすい解説

ブリユアン帯
ブリユアンたい
Brillouin zone

結晶中の電子の状態はいくつかのエネルギー帯に分れ,1つのエネルギー帯の中の状態の数は結晶中の原子数 Nに等しく,波数ベクトルkによって区別される。この N個の kのとりうる領域をブリユアン帯という。この境界面では,結晶の周期ポテンシャルによる電子の反射ブラッグの条件を満たしている。ブリユアン帯は,結晶の逆格子空間において原点と他の逆格子点を結ぶ線分の垂直二等分面によってつくることができ,内側から順番に第一,第二,…ブリユアン帯と呼ぶ。エネルギー帯を低いほうから順番に第一,第二,…ブリユアン帯に対応させると,波数ベクトルの関数としてエネルギーは一価関数になり,各ブリユアン帯の境界で不連続を示す。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

法則の辞典 「ブリユアン帯」の解説

ブリュアン帯【Brillouin zone】

「ブリルアン帯(ゾーン)」のページをご覧ください。

出典 朝倉書店法則の辞典について 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む