大学事典 「ブリンモア大学」の解説
ブリンモア大学[アメリカ]
ブリンモアだいがく
ペンシルヴェニア州にある私立の女性大学。1885年,クエーカー教徒たちが創設。第2代女性学長トーマス,M.C.(M. Carey Thomas,1857-1935)が,ジョンズ・ホプキンズ大学のカリキュラムをモデルに高度な学問的水準を目指し,博士号を授与できるアメリカ合衆国最初の女性大学となった。津田塾大学の創設者,津田梅子も大学院で生物学を研究した。1970年代になり,女性大学が次々と共学化して行く中,近郊のハヴァフォード大学と教育提携関係を締結,女性大学としての存在を維持し現在に及んでいる。卒業生には学術界で活躍する女性が多く,ドルー・ファウスト(1947- ,ハーヴァード大学最初の女性学長。在任2007- ),ハンナ・グレイ(1930- ,シカゴ大学最初の女性学長。在任1978-93),エミリー・バルチ(1867-1961,経済学者。1946年ノーベル平和賞受賞)など多彩。
著者: 坂本辰朗
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報