1900年(明治33)に津田梅子によって創設された女子高等教育機関「女子英学塾」を起源とする。その後,津田英学塾(1933年),津田塾専門学校(1943年)と改称され,1948年(昭和23)に学芸学部英文学科を置いて現在の津田塾大学となる。2017年(平成29)5月現在,東京都小平市と渋谷区の千駄ヶ谷にキャンパスをかまえ,学芸学部と総合政策学部(新設),3研究科を置き,3002人の学生を収容。創立者の理想である全人教育(all-round womenの養成)に基づき,学生の個性を重んじる少人数教育,高度な英語教育が多角的な「学び合い」を通して実践されている。男女共同参画社会の推進に尽力しており,2008年には女性研究者支援センターを設立して,世代連携と理文融合を両輪とした女性研究者の育成と支援を実施。世界12ヵ国・地域の24大学と学生交流協定を結ぶほか,国内においても多摩アカデミックコンソーシアム(TAC)を結び,国内外で多様なネットワークを形成している。女子大学の就職をリードする津田塾として就職決定率は高く,例年95%から99%を推移し,かつ就職決定者の満足度も平均94%と高い。
著者: 戸村理
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報
東京都小平市にある私立女子大学。伝統的に少人数教育を基本にし,キリスト教精神による人格教育と高度の英語,英文学の教育を特色としてきた。1900年津田梅子によって東京麴町に創設された女子英学塾が前身で,04年専門学校に昇格,31年現在地に移ったが,43年には理科を増設し,校名を津田塾専門学校と改めた。48年新制大学に移行し津田塾大学として新発足,63年には大学院を設置し,現在,英文学科,数学科,国際関係学科,情報科学科からなる学芸学部をおいている。また海外帰国子女受入れ制度も設けられ,付属施設には語学教育の近代的設備を誇る語学研究所(現,言語文化研究所),海外諸地域の社会・文化を研究する国際関係研究所などがある。
執筆者:千野 陽一
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
私立。1900年(明治33)日本最初の女子アメリカ留学生であった津田梅子が開いた女子英学塾を起源とし、1904年津田塾専門学校を経て、1948年(昭和23)新制大学となった。2010年(平成22)時点で、英文学科、国際関係学科、数学科、情報科学科からなる学芸学部と、文学、国際関係学、理学の3研究科からなる大学院をもつ。キリスト教主義とアメリカ的な自由学芸教育(リベラル・アーツ)、国際交流を特徴とする。所在地は東京都小平(こだいら)市津田町2-1-1。
[喜多村和之]
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