改訂新版 世界大百科事典 「ブルテリア種」の意味・わかりやすい解説
ブルテリア[種]
bullterrier
原産地がイギリスの家庭犬。闘犬ブルドッグにテリア種の敏しょうさを求めて,ブルドッグと古い犬種オールド・イングリッシュ・ホワイト・テリアOld English white terrierとを混血して育種されたイヌで,名称は両者の混血から生まれた。作出されたころには闘犬競技はすでに禁止されており,このイヌの闘犬としての歴史はない。性格は初期の目的とは異なり,穏和,協調的で愛情細やかである。容貌は頭頂から鼻端まで緩やかな曲線をえがき,ストップはなく,目はやや小さく,立耳で恐ろしさがあり,性格とは正反対である。被毛は短く,毛色は白とブルドッグにみられるブリンドル(虎毛),レッド,ファウン(茶)などがあり,白に対し後者をカラードと呼ぶ。体高は約37~43cm,体重は約20~23kg。
執筆者:一木 彦三
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報