ブルータスお前もか(読み)ブルータスオマエモカ

故事成語を知る辞典 「ブルータスお前もか」の解説

ブルータスお前もか

親しい人に裏切られた際の嘆きを表すことば。

[使用例] 星氏の最期一言もないのではなはさびしい。願わくは「ブルタス、汝もまた」というような一句があると大に振う所があったろう[正岡子規*墨汁一滴|1901]

[由来] 紀元前四四年、ローマの政治家、カエサルが暗殺されたとき、暗殺者の中に友人のブルータスがいるのに気づいて、らしたとされることばから。二世紀に書かれたスエトニウスの「ローマ皇帝伝」には「息子よ、お前もか」という形で記録があります。「ブルータス、お前もか」の形は、一六~一七世紀のイギリス劇作家シェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」によって有名となりました。

出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報

とっさの日本語便利帳 「ブルータスお前もか」の解説

「ブルータス、お前もか」

天下統一を成し遂げ、終身ディクタトル(独裁官)として権勢掌中に収め、前四四年、ブルートゥス(ブルータス)ら共和主義者の凶刃に斃(たお)れたカエサルのいまわのことば。

出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む