プランク時間(読み)プランクジカン

デジタル大辞泉 「プランク時間」の意味・読み・例文・類語

プランク‐じかん【プランク時間】

プランクが提唱したプランク単位系で表される時間単位。プランク時間はプランク定数光速度c、万有引力定数Gで定義され、tp=5.391×10-44s(秒)となる。不確定性原理により、量子重力的な効果を無視できないスケール目安となる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵 「プランク時間」の解説

プランク時間

物理世界の最小単位。量子力学の基本量であるプランク定数hと、真空中の光速c、重力定数Gの3つの定数で決まる。プランク時間は5.391×10の-44乗秒。プランク長さは、その時間に光が進む距離1.616×10の-35乗m。この尺度では、重力も量子力学の影響を強く受ける。たとえば、時間の精度が高いため、不確定性原理でエネルギーが大きくゆらぎ、時空を曲げて強い重力場を生む。

(尾関章 朝日新聞記者 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

法則の辞典 「プランク時間」の解説

プランク時間【Planck time】

プランク定数*h,万有引力定数 G,真空中の光速 cもとにつくられた時間の単位.(Gh/c51/2 である.5.39121×10-44 sとされている.

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