プルフリヒの屈折計(読み)プルフリヒのくっせつけい(その他表記)Pulfrich's refractometer

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プルフリヒの屈折計」の意味・わかりやすい解説

プルフリヒの屈折計
プルフリヒのくっせつけい
Pulfrich's refractometer

全反射臨界角を利用して固体液体屈折率をはかる器械。屈折率のわかった直角プリズムをP,試料をSとする。Sの2面を直角に磨いて P の上に載せ,接触面にほぼ平行で少し集束する光を入れると,S から P に入る光のうち,P の S に対する臨界角 より大きい角度で屈折する光はないから,望遠鏡i の方向から見ると視野半分暗くなる。そのような角 i から求める屈折率 n で与えられる。 n0 は直角プリズムの屈折率である。

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世界大百科事典(旧版)内のプルフリヒの屈折計の言及

【屈折計】より

…30゜プリズムをいろいろな屈折率をもつものに交換することによって,1.3~1.6の屈折率を小数点以下4~5桁程度の精度で測定できる。全反射法を用いる屈折計には,このほかにアッベの屈折計,プルフリヒの屈折計,結晶屈折計などがあり,固体試料の屈折率測定の場合は,試料の研磨した面を屈折率既知のプリズム面に薄い液層を介して密着させ,全反射の臨界角を測定する。 干渉法は光路長nd(nは屈折率,dは測定媒質の厚さで既知),または光路差⊿nd(⊿nは屈折率差)の測定から屈折率を求めるものである。…

※「プルフリヒの屈折計」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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