化学辞典 第2版 「プレポリマー」の解説
プレポリマー
プレポリマー
prepolymer
成形を容易にするために,重合反応を適当な途中の段階で止めた重合度の低いポリマー.熱硬化性樹脂などの場合に反応を十分行わせると,三次元架橋構造が生成して不融,不溶となり成形できなくなるので,適当な可塑性を残している程度まで重合反応を行い,成形しながら硬化させる.また,不飽和ポリエステル樹脂,ポリウレタン樹脂などもプレポリマーを成形しながら硬化させて使用する.メタクリル酸メチルのバルク重合(塊状重合)によるポリマーの製造などでも,適当な粘性をもつ程度まで重合したプレポリマーを型に入れて,さらに加熱して重合反応を完結させて製品をつくる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報