プロト癌遺伝子(読み)プロトがんいでんし(その他表記)proto-oncogene

翻訳|proto-oncogene

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プロト癌遺伝子」の意味・わかりやすい解説

プロト癌遺伝子
プロトがんいでんし
proto-oncogene

原形癌遺伝子とも呼ばれ,正常な細胞がもっている癌遺伝子をさす。プロト癌遺伝子は,正常細胞の増殖や分化の制御に重要な働きをしていることがわかっている。タイプとしては,(1) 細胞膜上で働く増殖因子とそのレセプター (受容体) の遺伝子,(2) リン酸化によって蛋白質の機能を変化させる酵素の遺伝子,(3) 細胞内でシグナル伝達の仲介をする蛋白質の遺伝子,(4) 核で作用し,遺伝子の転写を制御する遺伝子の4つに分けられる。これらの遺伝子に変異が生じたり異常に活性化すると,細胞の機能に狂いが生じ癌細胞になるわけだが,複数の遺伝子の異常がからんでいてメカニズムはまだ解明されいない。

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