ヘキサクロロスズ酸塩(読み)ヘキサクロロスズサンエン

化学辞典 第2版 「ヘキサクロロスズ酸塩」の解説

ヘキサクロロスズ(Ⅳ)酸塩
ヘキサクロロスズサンエン
hexachlorostannate(Ⅳ)

遊離酸H2[SnCl6]・6H2O(441.54)は濃塩酸とSnCl4との反応から固体で得られる.空気中に放置,または加熱したり水を加えると一層速く分解して,HClを放出してSnCl4・5H2Oとなる.塩は,アルカリ金属およびNH4塩M2[SnCl6],またはアルカリ土類金属などの塩M[SnCl6]が,SnCl4と各金属塩化物との反応で得られる.これらの塩の結晶には,独立した八面体型の [SnCl6]2- が存在する.たとえば,Rb2[SnCl6]では,Sn-Cl2.43 Å.(NH4)2[SnCl6][CAS 16920-53-5]はNH4ClとSnCl4との反応で得られ,古くからピンク塩(pink salt)とよばれ,媒染剤として用いられた.[CAS 16871-48-6:酸]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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