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硝酸鉄 しょうさんてつiron nitrate

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

硝酸鉄
しょうさんてつ
iron nitrate

(1) 硝酸鉄 (II) ,硝酸第一鉄 化学式 Fe(NO3)2 。淡緑色の6水和物結晶。融点 60.5℃。水に易溶。 (2) 硝酸鉄 (III) ,硝酸第二鉄 化学式 Fe(NO3)3 。6水和物は淡紫色ないし無色の潮解性結晶。

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デジタル大辞泉の解説

しょうさん‐てつ〔セウサン‐〕【硝酸鉄】

鉄の硝酸塩
硝酸鉄(Ⅱ)(硝酸第一鉄)。六水和物または九水和物が普通。淡黄色の結晶。化学式Fe(NO32
硝酸鉄(Ⅲ)(硝酸第二鉄)。六水和物または九水和物が普通。淡紫色の結晶。媒染剤・なめし剤などに用いる。化学式Fe(NO33

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世界大百科事典 第2版の解説

しょうさんてつ【硝酸鉄 iron nitrate】

酸化数IIおよびIIIの鉄の硝酸塩が知られている。
[硝酸鉄(II)]
 化学式Fe(NO3)2・6H2O。無水和物は得られていない。鉄あるいは硫化鉄(II)を冷希硝酸に溶かすと得られる。淡黄色板状晶。斜方晶系。融点60.5℃。冷時湿った状態では安定。母液を完全にとり去ると速やかに暗赤色の塩基性硝酸鉄(III)に変わる。-12℃以下では9水和物が安定。水に易溶,溶解度300g/100g(25℃)。水溶液は酸性で,加熱すると塩基性硝酸鉄(III)になる。

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大辞林 第三版の解説

しょうさんてつ【硝酸鉄】

硝酸鉄(Ⅲ)。無色または淡紫色の六または九水和物の結晶。化学式 Fe(NO33 媒染剤・なめし剤・顔料の原料などとして利用される。
硝酸鉄(Ⅱ)。淡黄色の板状結晶。化学式 Fe(NO32 分解しやすく、冷時湿った状態でだけ安定。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

硝酸鉄
しょうさんてつ
iron nitrate

鉄の硝酸塩。2価および3価の次の2種がおもなものである。
(1)硝酸鉄() 金属鉄または硫化鉄()を冷希硝酸に溶かせば得られるが、合成法としては硫酸鉄()と硝酸鉛()または硝酸バリウムとの間の複分解を利用するほうがよい。
  FeSO4+Pb(NO3)2
   ―→Fe(NO3)2+PbSO4
 また、硝酸鉄()溶液を銀で還元する方法もある。水溶液から析出させると、通常淡緑色の六水和物が得られる。斜方晶系の結晶で湿った状態では安定であるが、乾燥すると暗赤色の鉄()水酸化物塩に変わる。ほかに九水和物も知られている。
(2)硝酸鉄() 金属鉄を20~30%の硝酸に溶かせば得られるが、析出時の溶液や酸の濃度によって六水和物または九水和物が得られる。いずれも無色または淡紫色の結晶で、前者は斜方晶系、後者は単斜晶系に属する。潮解性が著しく、水に溶けると加水分解して褐色を呈する。エタノール(エチルアルコール)、アセトンにも溶ける。鉄顔料、媒染剤、なめし剤、分析試薬、医薬などに用いられる。[鳥居泰男]

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