ヘルモルト(その他表記)Helmold

改訂新版 世界大百科事典 「ヘルモルト」の意味・わかりやすい解説

ヘルモルト
Helmold
生没年:1120ころ-77以後

中世ドイツの年代記作者。ハルツ出身のアウグスティヌス会派の司教座聖堂参事会員。1159年以後キール近郊のボーザウBosauで司祭として働き,《スラブ年代記》(1167-72)を書いた。これはカール大帝の時代から1170年までのエルベ川下流域の西スラブ族のキリスト教化の過程を描いたもので,東ドイツ植民と12世紀の帝国史,さらにハインリヒ獅子公の活動を知るうえで不可欠の史料となっている。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヘルモルト」の意味・わかりやすい解説

ヘルモルト
Helmold von Bosau

[生]1120頃.ザクセン
[没]1177以後.ボサウ
ドイツの年代記作者。『スラブ年代記』 Cronica Slavorumの著者。北ドイツで活躍し,スラブ人居住地におけるドイツ人の東部植民の実情をこの年代記に書き残した。東部植民の進展ハインリヒ獅子公の活躍,スラブ人のキリスト教改宗,リューベック市建設事情などに関する貴重な史料である。

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