ヘロカルイシ(読み)へろかるいし

日本歴史地名大系 「ヘロカルイシ」の解説

ヘロカルイシ
へろかるいし

アイヌ語に由来する地名。コタン名のほか岬名としても記録されている。天保郷帳には「ハマヽシケ持場」のうち「ヘロカルイシ」とみえ当地一帯は近代に入って茂生もい村に包含された。仮名表記は「ヘロカルイシ」(天保郷帳、「観国録」「夷諺俗話」など)のほか「ヘロカルウシ(板本「西蝦夷日誌」など)、「ヘロカロウシ(「東海参譚」など)がある。


ヘロカルイシ
へろかるいし

アイヌ語に由来する地名。「ヒロイシ」(東海参譚)、「ヘロキカルシ」(伊能中図)、「ヘロカルイシ」(西蝦夷地日記)、「ヘロカロウシ」「ヒロカロイシ」(「蝦夷日誌」二編)、「ヒロカルウシ(観国録)、「ヒロカロウシ」(廻浦日記)、「ヘロカルウス」(「フルビラ場所絵図」増田家蔵、「春日紀行」)、「ヘロカラウス」(「西蝦夷諸場所絵図」富山県新湊市博物館高樹文庫)、「ヘロカルシ」(板本「西蝦夷日誌」)などと記され、天保郷帳ではフルビラ持場のうちとしてヘロカルイシとある。一七八〇年(安永九年)の松前蝦夷ヶ島細記(宮川家文書)に辺路加路石とみえ、「東海参譚」では澗があるという(文化三年四月一七日条)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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