20世紀西洋人名事典 「ヘンリー・E.ロスコー」の解説
ヘンリー・E. ロスコー
Henry Enfield Roscoe
1833.1.7 - 1915.12.18
英国の化学者。
元・マンチェスター大学教授,元・ロンドン大学副学長。
ロンドン生まれ。
1853年ハイデルベルクのブンゼンのもとに留学し、水素と塩素の光化学反応を研究、ブンゼンーロスコーの法則を発見し、1856年日射計を発明した。1857年帰国し、1885年(95年の説あり)退職するまでオーウェンス・カレッジ教授の化学教授を務める。その間の1869年彼の最も有名な業績となる金属バナディンを遊離した。化学教育の改善にも尽力、「初等科学シリーズ・化学」(1872年)、「化学教科書」(1877年)などの優れた教科書を著す。著作に、ハーデンとの共著「ドルトンの原子論の起源に関する新見解」(1869年)。1884年ナイト称号を得た他、国会議員をはじめ数々の役職を歴任。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報