ベルティナッツィ(その他表記)Carlo Bertinazzi

改訂新版 世界大百科事典 「ベルティナッツィ」の意味・わかりやすい解説

ベルティナッツィ
Carlo Bertinazzi
生没年:1710-83

イタリアの俳優。芸名カルリーノで親しまれた18世紀で最も有名なアルレッキーノ役者。3歳でサボイア公アメデオ2世軍の将校であった父を亡くし,14歳にして軍隊に入るが,軍隊生活を嫌い役者を志した。まず国内の私設小劇場,後に大劇場に出演し,アルレッキーノ役者としての名声をしだいに得ていった。1741年パリのイタリア人劇団に請われてその地に赴き,当時すでに観客に飽きられたアントニオ・コスタンチーニの代役となった。彼の自然で優雅なスタイルとしなやかで正確な動きは,パリの観客を魅了し,コメディア・デラルテの荒々しい形象は洗練されたフランス的形象となった。同時代のイタリアを代表する劇作家C.ゴルドーニも彼の演技を賞賛している。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 溝口

日本の株式の水準を示す、東京証券取引所第1部225銘柄の平均株価。単位は円。構成銘柄は時価総額の分布の変化などにより、適宜入れ替えられている。現在の形になったのは1985年5月からである。ダウ・ジョー...

日経平均株価の用語解説を読む