世界の観光地名がわかる事典 「ベローナのドゥカーレ宮」の解説 ベローナのドゥカーレきゅう【ベローナのドゥカーレ宮】 イタリア北西部、ベローナ(Verona)近郊の都市マントバ(Mantova)のソルデッロ広場(Piazza Sordello)に建っている宮殿で、ゴンザーガ家の館。◇「パラッツォドゥカーレ」(Palazzo Ducale)とは、「公爵(あるいは総督)の宮殿」という意味。ゴンザーガ家は侯爵、のちに公爵となり、1530年にマントバ公国を建国し、1708年にミラノ公国に編入されるまで、シニョーレ(僭主)として、この一帯を支配し、この宮殿を舞台に、ルネサンス文化が花開いた。宮殿は14~17世紀にかけて、主要部分は16世紀に建設されたもので、その華やかさと規模はヨーロッパ有数といわれる。500に及ぶ部屋と15の中庭がある。この宮殿のマンテーニャ(Andrea Mantegna、1431~1506年)やジュリオ・ロマーノ(Giulio Romano、1499?~1546年)などのフレスコ画も、同じくマントバにあるパラッツォデルテ(テ宮殿)とともに見どころの一つになっている。 出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報