日本大百科全書(ニッポニカ) 「ベートゥレーム」の意味・わかりやすい解説
ベートゥレーム
べーとぅれーむ
Charles Oscar Bettelheim
(1913―2006)
フランスの経済学者。ベッテルハイムと発音する人もある。経済計画論専攻。パリに生まれ、パリ大学文学部および法学部で学び、1948年以降、高等学術研究院教授。『経済計画の理論と実際』(1946)、『社会主義への移行』(1968)、『経済計算と所有形態』(1970)などの著書で知られる。一貫して「計画」と「市場」を対立的にとらえる立場から、1960年代なかば以降のソ連・東欧諸国の経済改革を資本主義への後退と断じ、文革期の中国を高く評価する点では同じP・M・スウィージーとも対立した。
[佐藤経明]
『野口祐監訳、黒田美代子訳『社会主義移行の経済理論』(1975・亜紀書房)』▽『高橋武智他訳『ソ連の階級闘争 1917―23』(1987・第三書館)』
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