日本大百科全書(ニッポニカ) 「ペトロパブル」の意味・わかりやすい解説
ペトロパブル
ぺとろぱぶる
Petropavl
中央アジア、カザフスタン共和国北カザフスタン州の州都。ロシア語ではペトロパブロフスクPetropavlovskと称する。人口20万3500(1999)、21万9094(2019推計)。イシム川の右岸に臨み、シベリアとロシアの首都モスクワを結ぶ鉄道の要地で、シベリア鉄道とトランスカザフスタン鉄道の分岐点。また、カザフスタン北部の農業地帯の中心都市で、食肉、製粉、乳製品、皮革、履き物、織物などの軽工業が発達し、機械、化学、建設資材の重工業も盛んである。1752年ロシアの要塞(ようさい)として建設され、中央アジアとロシアの交易中心地として発展した。郷土博物館がある。
[山下脩二]