ペニングイオン化電子分光法(読み)ペニングイオンカデンシブンコウホウ

化学辞典 第2版 の解説

ペニングイオン化電子分光法
ペニングイオンカデンシブンコウホウ
Penning ionization electron spectroscopy

ペニング効果により発生してくる電子に注目し,主として分子の電子エネルギー準位に関する情報を得る電子分光法の一部門.励起原子としては,He*,Ar* などがおもに用いられる.旧チェコスロバキアのV. Cermákらの努力により確立された分野で,遊離した電子のエネルギー分光のみでなく,その方向の角度分布を調べると入射粒子と標的粒子の相互作用ポテンシャルについての知見も得られる.また,遊離基の関係する燃焼現象で起こる化学反応解析にも有力なデータを提供してくれる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む