ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ペロー現象」の意味・わかりやすい解説 ペロー現象ペローげんしょうPerot Syndrome 1992年アメリカ大統領選挙の過程で,テキサス在住の大富豪ロス・ペローが無所属で立候補し,最終的に一般投票で 19%という,二大政党以外からの候補者としては異例の得票を獲得した現象。立候補の理由は現職ブッシュへの嫌がらせという個人的なもので,特別に政策を打出すこともなかったが,選挙前半では二大政党からの候補とほとんど肩を並べるほどの支持率を獲得した。夏にいったん立候補取りやめを表明したものの,彼を選挙投票用紙に載せる運動が各地で続いた。この現象の背景には,無党派層の増大,現職政治家に対する不信感の増大などが存在する。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by