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無党派層 むとうはそうindependents

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

無党派層
むとうはそう
independents

支持政党が明確でない有権者層のこと。政治的無関心層と,政治的関心はあるが支持政党がない層とに分けられる。前者はイメージムードによる投票が多い。したがって浮動票になりやすい。後者はムードではなく選挙における政策争点などで投票を決める場合が多い。

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知恵蔵の解説

無党派層

特定の支持政党を持たない人々を指す。近代的な民主政治が始まった初期の時代には、人は自らの出身階層や所属集団によって、それらを代表する政党に対して強い同一化の意識を持っていた。労働者は社会主義政党を支持し、農民や自営業者保守政党を支持するといった具合であった。しかし、職業政治家が自らの利益を追求し、一般市民との距離が広がるにつれて、政党支持を持たない無党派層が増加してきた。近年、日本では無党派層がどの政党支持者よりも多くなっている。無党派層が増加した時、候補者は2つの方法で当選を目指す。1つは、特定の支持基盤と密接に結びつくというイメージを薄め、むしろ旧来の既得権を否定して、無党派層に訴えかけるという方法である。もう1つは、投票率の低い無党派層の支持をあてにせず、固く組織された宗教団体などの票を取り込むという方法である。前者は、地方自治体で政党の支援を得ない候補者が採用している。後者については、自民党が党勢の衰弱を公明党との協力によって補っているというのが典型例である。

(山口二郎 北海道大学教授 / 2007年)

無党派層

無党派層の定義は論者によって異なるが、一般的に「支持する政党を持たない有権者」と同じ意味で用いられる。有権者の政党離れは世界的に広く見られる現象だが、常に支持政党を持たない「安定的無党派層」は意外に少なく、多くは政党支持と無党派の間を往来している。

(蒲島郁夫 東京大学教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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デジタル大辞泉の解説

むとうは‐そう〔ムタウハ‐〕【無党派層】

支持する政党のない有権者。「無党派層の支持を集める」

出典|小学館
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

無党派層
むとうはそう

支持する政党や好きな政党を持たない人々。「政党支持なし層」ともよばれる。このような無党派層は、これまでも常に一定の層として存在してきた(伝統的無党派層)が、1990年代に入ってからの無党派層(新無党派層)には、それ以前とは異なった特徴がある。第一には、伝統的無党派層が政治について多くの情報や知識をもたず、選挙への関心も低かったのに対して、新無党派層は政治に関する情報や知識が豊富で、選挙への関心も低くはないという点である。第二に、伝統的無党派層がつねに一定の層をなしながら緩やかに増大してきたのに対して、新無党派層は90年代に入ってから急速に増えてきており、投票率低下の大きな要因となっているという点である。第三に、新無党派層は候補者や争点のあり方に敏感に反応し、候補者や争点次第で投票態度を変える可能性を秘めているという点である。
 このように、1990年代に新たに増大した無党派層は、単純な政治的無関心派ではない。政治に関心をもちつつも、そのような関心や期待に応えてくれる政党や政治家をみいだせず、無力感と政治不信を深めている人々である。また、絶え間ない新党の結成や政党の再編に対応できず、支持政党を失ってしまった人々も含まれている。したがって、問題は新たに生じた無党派層にあるよりも、これらの人々を置き去りにしたり、信頼を損ねてしまったりした政党の側にこそある。これらの人々が政党と選挙を拒絶しているのは、適切な選択肢を提起する政党が見当たらないためであり、選ぼうとする有権者の意欲と、選ばれる側の政党がかみ合わないためである。もし、適切な候補者や政党が現れれば、この新無党派層は大挙して参集し、95年4月の統一地方選挙での「青島・ノック現象」、97年10月の宮城県知事選挙、98年7月の参議院選挙のように、選挙結果を大きく左右するのである。[五十嵐仁]
『五十嵐仁著『概説 現代政治――その動態と理論』第3版(1999・法律文化社)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の無党派層の言及

【投票】より

…日本の中選挙区制は死票が比較的少なく効率がよい。〈無党派層〉は,特定の支持政党をもたない人々のことである。既存の政党に対する不信とそれによって生じた政治的無関心の結果と考えられる。…

※「無党派層」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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