ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ペーション」の意味・わかりやすい解説
ペーション
Persson, Göran
スウェーデンの政治家。首相(在任 1996~2006)。1960年代半ば 15歳でスウェーデン社会民主青年同盟に参加し,1970年代半ばまで組織統治にかかわった。1969~71年エーレブルー大学で学んだのち,セーデルマンランド県教育委員会委員,社会民主労働党地方組織長,カトリーネホルム市教育委員長や同市議会議員を務めるなど地方政治に積極的に参画した。1979~84年国会議員,1991年再選。1989~91年教育科学大臣,1994~96年財務大臣。1996年イングバル・カールソンの辞任をうけて社会民主労働党党首となり,首相に就任。財政赤字削減に努力するとともに,失業率の改善をはかった。1998年の総選挙では過去 70年間で最低の得票率であったが,政権をかろうじて維持した。スウェーデンは 2001年上半期のヨーロッパ連合 EU議長国となり,ペーションは加盟国の拡大,環境保護問題や失業などの対策に力を入れた。2002年スウェーデンへのユーロ導入を求めたが,2003年の国民投票で否決された。2006年総選挙で中道右派連合に敗北し,首相と党首を辞任した。
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