普及版 字通 の解説
10画
[字訓] おおう・くつがえる・とぼしい
[説文解字]
[字形] 形声
声符は乏(ぼう)。乏は屍体の形。これを土で覆うことをといい、穴に埋めることを(へん)という。〔説文〕七下に「(おほ)ふなり」(段注本)とあり、(覆)字条に「(おほ)ふなり」とあって互訓。〔広雅、釈詁一〕に「つるなり」とする。もと変死者を覆って埋め、その邪霊を防ぐ意があった。〔説文〕の現本に「反するなり」というのは字義に合わず、反は衍文である。
[訓義]
1. おおう、うずめる、変死者の屍体を埋める。
2. くつがえる、すてる。
3. 乏と通じ、とぼしい。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕 波也留馬(はやるうま) 〔名義抄〕 ハヤル・オホフ 〔字鏡集〕 ホユル・オホフ・ハヤル
[熟語]
駕▶
[下接語]
窮
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報