ホスホジエステラーゼ

化学辞典 第2版 「ホスホジエステラーゼ」の解説

ホスホジエステラーゼ
ホスホジエステラーゼ
phosphodiesterase

EC 3.1.4.1.ホスホジエステルヒドロラーゼ(phosphoric diester hydrolase)ともいう.広い意味ではデオキシリボヌクレアーゼリボヌクレアーゼなどの核酸ホスホジエステル結合加水分解する酵素や,ホスファチジルコリンのホスホジエステル結合を加水分解するホスホリパーゼ C,Dなどもホスホジエステラーゼに属する.現在,ホスホジエステル結合を加水分解するすべての酵素をホスホジエステラーゼとして一括して分類し,さらに特性に応じ,細分されている.[CAS 9025-82-5][別用語参照]ヌクレアーゼ

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「ホスホジエステラーゼ」の解説

ホスホジエステラーゼ

 ホスファターゼの一つで,リン酸のジエステルを加水分解する反応を触媒する.生理的に重要な意義のある多くの酵素が知られている.[EC3.1][EC3.1.4]などに属する.[EC3.1.4.173]はサイクリックAMP(cAMP)ホスホジエステラーゼ,ホスホジエステラーゼI[EC3.1.4.1]は5-エキソヌクレアーゼ,ホスホジエステラーゼII[EC3.1.16.1]は3-エキソヌクレアーゼ.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のホスホジエステラーゼの言及

【ホスファターゼ】より

…多くの生物に存在する。リン酸モノエステルやリン酸ジエステルに働くものとして,それぞれホスホモノエステラーゼ,ホスホジエステラーゼなどがある。ポリリン酸に働くものとしてATPアーゼ,ピロホスファターゼなどがあり,前者はエネルギー代謝に関与し,筋肉収縮(ミオシンATPアーゼ)や生体膜の能動輸送(Na,K‐ATPアーゼ)などをつかさどる。…

※「ホスホジエステラーゼ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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