日本大百科全書(ニッポニカ) 「ホッケーの用語」の意味・わかりやすい解説
ホッケーの用語
ほっけーのようご
インターフェア interfere
スティックを振り回して、相手のスティックや体をたたいたり、ひっかけたりすること。反則。
オブストラクション obstruction
相手のプレーを邪魔するために、後ずさりしながら相手を押したり、身体を使って相手のスティックや身体を妨害すること。また、スティックや身体の一部を使って合法的タックルからボールをかばうこと。反則。
シュート・アウト shoot out
試合が引き分けで終了した場合に勝者を決定するために実施する。両チーム5名ずつのプレーヤーが交代で相手チームのゴールキーパーと1対1で行う。ゴールキーパーはゴールライン上に位置し、攻撃者はゴールの中心からもっとも近い23メートルライン上にボールを置いた状況から開始される。制限時間は8秒。両チーム5名によるシュート・アウトが終了した時点でゴール数が同じ場合はサドンデス(どちらかのチームが勝ち越した時点で終了する延長戦方式)を行う。
センター・パス center pass
ゲーム開始、および得点後のプレー再開動作。フィールド中央で行うパスのこと。このときにはすべてのプレーヤーは自陣側にいなければならない。パスは、いかなる方向へプレーしてもかまわない。
タックル tackle
相手のボールをスティックで奪おうとする動作。
バック・スティック back stick
スティックの右側(裏側)でボールを打ったり、止めたり、取り扱うこと。反則。
ビハインド・フリー・ヒット behind free hit
ボールが攻撃側によってバックラインから出された場合、守備側がバックラインよりボールが越えた地点からその線上15メートルの地点までの所(15メートル以内の地点ならその線上であればどこでもよい)にボールを置いてプレーを再開すること。
フリー・ヒット free hit
反則後、またはフィールド外にボールが出た後に試合を再開すること。ボールを静止させ、相手チームの選手は5メートル以上離れなければならない。フリー・ヒットを行ったプレーヤーは何度でもボールに触ることができる(セルフパス)。
ペナルティー・コーナー penalty corner
ホッケーを特徴づけるセットプレーである。守備側が自陣シューティング・サークル内でおこした反則、あるいは23メートル以内で故意に犯した反則に対し適用される。守備側のゴールポストより10メートル離れた地点から攻撃側がプレーを開始する。守備者はゴールキーパーを含め5人。
ペナルティー・ストローク penalty stroke
当然得点になると思われるシュート、あるいはチャンスが守備側の反則により阻止された場合、あるいはシューティング・サークル内において故意に反則を犯した場合に適用される処置。ゴール中央前6.4メートルの地点にあるペナルティー・スポットから攻撃側はプッシュまたはフリック(プッシュして空中にボールを上げること)によりシュートを行う。守備者はゴールキーパーのみである。
ロング・コーナー long corner
ボールが守備側に触れて、バックラインを出た場合のセットプレー。攻撃側はボールの出た地点の延長線上の23メートルラインの上にボールを置いてプレーを再開する。