ホッヘ(その他表記)Alfred Erich Hoche

改訂新版 世界大百科事典 「ホッヘ」の意味・わかりやすい解説

ホッヘ
Alfred Erich Hoche
生没年:1864-1943

ドイツ精神医学者。フライブルク大学教授で精神医学と神経病理学とを教えたが,詩人でもあった。クレペリンの疾患単位学説を症候群論(1912)の立場から批判し,将来いかに病理解剖学が進歩しても機能性精神障害は純粋の病型としては確立されえないと予言した。精神障害は,(1)生来性の前形成的症候群が誘発された機能性精神障害(内因精神病)と,(2)不規則な症候の組合せである病的反応型や性格傾向(心気症的,ヒステリー的,神経衰弱的など)とに二分されるという。〈サロンの馬鹿〉(サロンで調子よくしゃべっているうちに知能の低さを暴露してしまうこと),〈すべての人はヒステリーとなりうる〉などの造語警句を残したことでも知られる。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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