ホピ族(読み)ホピぞく(英語表記)Hopi

翻訳|Hopi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ホピ族」の意味・わかりやすい解説

ホピ族
ホピぞく
Hopi

アメリカのアリゾナ州北東部,ペインテッド砂漠に居住するプエブロ族の一民族。モキとも呼ばれる。ユート=アステカ語族に属するショショニ語の方言を話す。人口約 6000と推定される。農耕牧羊に従事し,トウモロコシ,カボチャ,ダイズ,メロンその他の野菜を栽培する。母系外婚氏族制で,かつては妻方居住婚が盛んであった。男性は籠細工,鳥や雲を抽象化した模様の織物をつくり,女性は家事のほか陶芸に巧みである。一夫一婦制を守り,温和,勤勉,宗教的。毎年冬至の日に催されるイニシエーション儀礼,8月に催されるヘビをくわえて踊るヘビ踊りなどが知られているが,最近は都市の消費文化への関心が高くなり,伝統的な慣習は失われつつある。

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