化学辞典 第2版 「ホモゲンチシン酸」の解説
ホモゲンチシン酸
ホモゲンチシンサン
homogentisic acid
2,5-dihydroxyphenylacetie acid.C8H8O4(168.15).人体内でフェニルアラニンやチロシンが分解されるときの中間生成物として生じ,正常人体内では,さらにフマル酸とアセト酢酸とになってクエン酸サイクルに入るが,アルカプトン尿症患者の尿中にはこのまま多量に排出される.水から再結晶したものは1分子の結晶水を含み,放置すると風解して無水物(融点152 ℃)となる.100 ℃ 以上に加熱するとラクトンを形成する.エタノール,エーテル,水など可溶.還元力があり,フェーリング液を還元する.[CAS 451-13-8]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報