熱線(読み)ネッセン

デジタル大辞泉 「熱線」の意味・読み・例文・類語

ねっ‐せん【熱線】

熱せられた金属線
赤外線」に同じ。

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精選版 日本国語大辞典 「熱線」の意味・読み・例文・類語

ねっ‐せん【熱線】

  1. 〘 名詞 〙
  2. せきがいせん(赤外線)〔物理学術語和英仏独対訳字書(1888)〕
  3. 体温変化様子を線で示したもの。
    1. [初出の実例]「喀痰もなくなり、熱線は高低なく、体重表の線のみ昇った」(出典:ブルジョア(1930)〈芹沢光治良〉一)

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化学辞典 第2版 「熱線」の解説

熱線
ネッセン
heat rays

電磁波の一部で,波長λが可視光線の赤端部(λ = 0.75 μm)から長波長の領域に向かって,λ ≅ 1 mm くらいまでを熱線あるいは赤外線という.この部分の電磁波が熱線とよばれるのは,それが物体に吸収されておもに熱作用を与えることからであろう.もちろん,熱作用はすべてのエネルギーの最終形態であって,なにも熱線だけが熱作用を生じるというわけではない.λ = 0.75~3 μm の短波長領域の熱線は,熱作用のほかに写真作用,蛍光作用,および光電作用を示すので,赤外線通信,赤外線写真,あるいは物質の鑑定などに利用される.赤外線領域では,光量子のエネルギーが分子内部の原子あるいは原子団振動および回転のエネルギーにほぼ等しいので,分子による強い吸収帯が表れる.この赤外吸収帯を調べて,物質の化学的組成分子構造を知ることができる.

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改訂新版 世界大百科事典 「熱線」の意味・わかりやすい解説

熱線 (ねっせん)

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百科事典マイペディア 「熱線」の意味・わかりやすい解説

熱線【ねっせん】

赤外線

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「熱線」の意味・わかりやすい解説

熱線
ねっせん

赤外線

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栄養・生化学辞典 「熱線」の解説

熱線

 →赤外線

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「熱線」の意味・わかりやすい解説

熱線
ねっせん

赤外線」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の熱線の言及

【核兵器】より


[中性子爆弾]
 放射線強化弾頭ともいう。通常の水素爆弾の爆風と熱線の効果を抑え,即発放射線,特に中性子線の効果を高め,さらに残留放射能も減少させた核兵器。ワルシャワ条約機構軍の機甲部隊が西欧に侵攻した場合,これに対処する目的でアメリカが開発した兵器である。…

【赤外線】より

…赤外線はその熱作用で特徴づけられる電磁波であり,物質が広義の近赤外線を吸収すると物質内の熱運動が励起されて温度が上昇する。このため,この部分を熱線heat raysと呼ぶこともある。
[赤外スペクトル]
 分子振動や結晶の格子振動のスペクトルは近赤外から中間赤外領域に,軽い分子の回転スペクトルは遠赤外領域に現れる。…

※「熱線」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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