現代外国人名録2016 「ボズスキャッグス」の解説
ボズ スキャッグス
Boz Scaggs
- 職業・肩書
- ロック歌手
- 国籍
- 米国
- 生年月日
- 1944年6月8日
- 出生地
- オハイオ州
- 本名
- スキャッグス,ウィリアム・ロイス〈Scaggs,William Royce〉
- 受賞
- グラミー賞最優秀R&Bサウンド賞〔1976年〕
- 経歴
- 12歳のときからギターを始める。高校時代には“ボズレー”の愛称で呼ばれ、のちこれをもとにした“ボズ”を芸名とした。同じ頃、スティーブ・ミラーと知り合い、ザ・マークスメンを結成。ミラーとはウィスコンシン大学への進学も共にし、そこでもブルース・バンドを組んで活動した。1960年代前半に英国に渡り、’65年アルバム「ボズ」でレコードデビュー。帰国後、’67年スティーブ・ミラー・バンドに参加。’68年同バンドを脱退し、レコード会社アトランティックと契約、’69年ギタリストのデュアン・オールマンとともにアルバム「ボズ・スキャッグス」を完成させる。’70年サンフランシスコで自らのバンドを結成。当初はリズム&ブルースの色合いが濃いサウンドであったが、’76年アルバム「シルク・ディグリーズ」でクロスオーバー的な洗練された都会派サウンドが支持され、全米2位を記録。同アルバムからのシングル「ロウダウン」も’76年のグラミー賞最優秀R&Bサウンド賞を受賞した。このヒットがきっかけで、大人向けのロック・ミュージックのジャンル、AOR(アダルト・オリエンテッド・ロック)が生まれ、スティーリー・ダン、ボビー・コールドウェル、トトらとともにその代表的なミュージシャンとして人気を集めた。また、同作の収録曲「ウィ・アー・オール・アローン」はリタ・クーリッジのカバーによって広く知られるようになり、AORのスタンダード曲となった。その後’77年「ダウン・トウ・ゼン・レフト」、’80年「ミドル・マン」と傑作アルバムを立て続けに発表するが、80年代以降は半ば活動停止状態となる。’88年「アザー・ロード」で復活。’75年以来たびたび来日し、2001年以降はほぼ毎年のように来日。他のアルバムに「モーメンツ」「スローダンサー」「サム・チェンジ」「ディグ」「バット・ビューティフル」などがある。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報