ボルタ石(読み)ボルタせき

最新 地学事典 「ボルタ石」の解説

ボルタせき
ボルタ石

voltaite

化学組成鉱物。立方晶系,空間群Fd3c, 格子定数a2.736nm, 単位格子中16分子含む。結晶は八面体,十二面体およびそれらの集形,微細な粒状結晶の集合。暗オリーブ緑~黒色,不透明,樹脂光沢条痕灰緑色。劈開なく,断口は貝殻状。硬度3,比重2.7。薄片では緑色,屈折率n1.593~1.608,光学的等方性。Fe2がZnと置換した同構造の亜鉛ボルタ石(zincovoltaite)がある。火山や温泉の噴気孔に昇華物として産するほか,鉄の硫化物を含む鉱床の酸化帯に鉄の含水硫酸塩鉱物を伴って産する。日本では北海道紋別市鴻ノ舞鉱山,福島市野地温泉噴気孔などから産出。名称はイタリアの物理学者A.G.A.A.Volta(1745~1827)にちなむ。

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