ボルボルテラ(その他表記)Volborthella

改訂新版 世界大百科事典 「ボルボルテラ」の意味・わかりやすい解説

ボルボルテラ
Volborthella

カンブリア紀前期に広く世界的に分布した原始的な頭足類とみなされる化石。この分類学上の位置については,頭足綱中の独立目とするか,軟体動物門中の絶滅綱であるCalyptomatidaと頭足綱の間の独立綱とするかどうかの議論がある。微小な直錐形の殻をもち,長さ約5mm。殻は有機質を含む石灰質の物質からなると考えられている。殻内には中央管が通り,それを囲んで倒錐状の隔壁が発達する。また住房にあたるふくらんだ部分もある。オウムガイ類のオルトケラス(直角石)の殻の構造に似ているが,気房も外殻も知られていない。同時代に産出するサルテレラSalterellaとともにボルボルテラ目Volborthellidaをつくる。
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