ボローニア(読み)ぼろーにあ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ボローニア」の意味・わかりやすい解説

ボローニア
ぼろーにあ
[学] Boronia

ミカン科(APG分類:ミカン科)の常緑小低本。オーストラリアに70種分布する。多くは高さ1メートル以下で葉は対生し、羽状複葉と単葉種とがあり、芳香のあるものが多い。花は星状と鐘状があり、色は白、紅、黄、淡褐青色などがある。よく知られるヘテロフィラ種B. heterophylla F.v.Muell.は高さ2メートル。羽状複葉で4~5裂する。春、葉腋(ようえき)に長さ1センチメートルで濃桃色の鐘状花を下向きにつける。冬季防寒が必要。エラチオール種B. elatior Bartl.は寒さにも強く、鉢栽培向きの種で、桃赤色の花が美しい。栽培の要点日当り排水をよくすることで、繁殖は実生(みしょう)か挿木による。

[植村猶行 2020年10月16日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android