日本大百科全書(ニッポニカ) 「ボン大聖堂」の意味・わかりやすい解説 ボン大聖堂ぼんだいせいどうMünster zu Bonn ドイツ語 ドイツのボンにある大聖堂。伝説によればコンスタンティヌス大帝の母ヘレナが創建したとされているが、現在の建物は1239年の火災後に再建されたもので、ラインラント後期ロマネスクの好例である。五つの尖塔(せんとう)が並び立ち、重厚なシルエットを形づくっている。身廊両端と袖廊(そでろう)両端にアプス(半円形の突出部)があり、外側の回廊は13世紀に建築された当時のままの典雅な姿を伝えている。身廊は非常に高く、ゴシック式への過渡期を示している。[紅山雪夫] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例