ボーベー大聖堂(読み)ボーベーだいせいどう(その他表記)La Cathédrale Saint-Pierre, Beauvais

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボーベー大聖堂」の意味・わかりやすい解説

ボーベー大聖堂
ボーベーだいせいどう
La Cathédrale Saint-Pierre, Beauvais

フランスのオアーズ県ボーベーにあるゴシック建築聖堂。カロリング朝時代の内陣が 1222年に炎上したのち,1247年に設計された。1272年アプスと内陣が完成したが,外部バットレス (控壁) が崩壊したため,14世紀末になって外陣のみ再建された。百年戦争で中断されたのち,1569年にフランボアイヤン様式入口をもつ翼部と交差部の塔が完成したが,1573年塔が崩壊して聖堂の交差部分が破壊された。その後宗教改革争い工事がはかどらず,身廊はついに初めの計画どおりに完成しないまま今日にいたっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android