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内陣 ないじんchancel

翻訳|chancel

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

内陣
ないじん
chancel

建築用語。外陣に対する。キリスト教の聖堂において,大祭壇が置かれ,聖職者の専用する部分をいう。6~7世紀頃より通常は聖堂の東端にある。身廊の会衆席との境界は,内陣仕切り柵によって区分されるが,床面が一段と高くなりほかの身廊部分と区別されるものもある。側廊が内陣のまわりをめぐるアンビュラトリー (周歩廊) を形づくる場合,内陣仕切り柵は内陣の全周を囲み,側面は聖歌隊席 (コワイアー) の椅子の背となる。またカロリング朝およびロマネスクまでのドイツには聖堂の西端にも内陣を設けた二重内陣形式がある。東洋でも仏教,神道において,本尊や祖師像などを安置する至聖所を,その前面の,一般人の立入る外陣と結界を設けて区分し内陣という。時代,宗派により,柵によって区分する場合と,漆喰の壇を設ける場合など異同がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

ないじん【内陣】

神社の本殿や寺院の本堂で,神体あるいは本尊を安置してある神聖な場所をいう。内陣は外陣(げじん)に対する言葉で,普通最も奥まった所に設ける。内陣・外陣は扉や格子戸,あるいは結界(けつかい)を設けて区別するのが普通で,ときには内陣にさらに一区画を設けて内々陣とする場合がある。南都諸大寺の場合には,堂自体が奥行きが浅いために,内陣・外陣の間仕切りはなく,須弥壇のある中央部とその周辺を内陣・外陣と呼んでいるが,密教寺院では,内陣を外陣と厳重に区画する場合が多い。

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大辞林 第三版の解説

ないじん【内陣】

神社や寺院の内部で、神体または本尊を安置する最も奥の部分。内殿。 ↔ 外陣げじん

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世界大百科事典内の内陣の言及

【外陣】より

…内陣に対する語。寺社の本尊や神体を安置してある本堂の奥まったところを内陣と呼ぶのに対し,その外側の一郭を外陣という。…

【寺格】より

…曹洞宗では別格寺院を常恒会,片法幢会,随意会に,法地(普通寺院)を一~四に分け,その下に平僧地があった。真宗では院家,内陣,余間,飛檐,平僧に区分したのに始まり,きわめて複雑な寺格が定められ,礼金によって昇進することができた。明治維新後,それらは整理単純化されたが,現在も各宗教団に用いられている。…

【日本建築】より

…新しい塔婆(とうば)形式として多宝塔が伝えられ,堂の前面に礼堂(らいどう)を設けるものが多くなった。礼堂は初めは本堂と別棟として建てられたが,しだいに一つの屋根でおおわれるようになり,堂の奥行きが深くなって,密教仏堂特有の暗い内陣を生んだ。これは仏をまつる本堂に対して,人々の参拝するための建築が発生したことを意味する。…

※「内陣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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