フランボアイヤン様式(読み)フランボアイヤンようしき(英語表記)Flamboyant style

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フランボアイヤン様式」の意味・わかりやすい解説

フランボアイヤン様式
フランボアイヤンようしき
Flamboyant style

14世紀末から 16世紀にかけてのフランスやイギリスの後期ゴシックにみられる狭間飾り(→トレーサリー)の様式。デザインが炎のような激しい印象を与えることから,この名称が生まれた。特に窓の飾り格子ステンドグラスが特徴的で,聖堂建築は,アーチが扁平でボールトが浅く,複雑な曲線によって構成され,多くの装飾彫刻で飾られている。ステンドグラスもきわめて精密で色彩豊かなものがみられる。代表的な例はアッベビルのサン・ウルフラン聖堂(15~17世紀),ルーアンのサン・マクルー聖堂(15~16世紀)など。(→ゴシック美術

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