ボー州(読み)ボー(英語表記)Vaud

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボー州」の意味・わかりやすい解説

ボー〔州〕
ボー
Vaud

ドイツ語ではワート Waadt。スイス西部の州。州都ローザンヌ。州域にレマン湖とヌーシャテル湖の各一部を含む。前 27年ローマ皇帝アウグスツスがアウェンティクム (現アバンシュ。ヌーシャテル湖東側) を行政の中心とする属州を創設。中世はおもにサボイア家の支配下にあった。 1803年,現在の州となる。ワイン (おもに白) の生産量はスイス第1。コムギテンサイ,タバコを栽培し,ジュラ山地からは石灰岩と砂岩を産する。レマン湖周辺の観光業も重要。工業はあまり発達していないが,一部の町で時計,タイプライタ,葉巻,チョコレートなどの製造が行われる。住民の大部分はフランス語を話し,プロテスタント。面積 3219km2。人口 58万 3625 (1991推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カスハラ

カスタマー(顧客)とハラスメント(嫌がらせ)を組み合わせた造語「カスタマーハラスメント」の略称。顧客や取引先が過剰な要求をしたり、商品やサービスに不当な言いがかりを付けたりする悪質な行為を指す。従業...

カスハラの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android