葉巻(読み)ハマキ(その他表記)cigar

翻訳|cigar

デジタル大辞泉 「葉巻」の意味・読み・例文・類語

は‐まき【葉巻】

タバコの葉を、刻まずに棒状に巻いて作ったタバコ。葉巻きタバコ。シガー
[類語]タバコシガレットシガー巻きタバコ紙巻きタバコ刻みタバコ嗅ぎタバコ噛みタバコ

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精選版 日本国語大辞典 「葉巻」の意味・読み・例文・類語

は‐まき【葉巻】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 葉タバコを刻むために葉をそろえて巻くこと。
    1. [初出の実例]「お六はやはり葉まきをして居る」(出典:歌舞伎・お染久松色読販(1813)序幕)
  3. 葉脈を除いた良質のタバコの葉を、太めに堅く重ね巻きして棒状に作ったタバコ。葉巻タバコ。シガー。
    1. [初出の実例]「灰を落した葉巻(ハマキ)を口許まで持って来ながら」(出典:初すがた(1900)〈小杉天外〉二)
  4. 青いショウガの葉で巻いた鱒鮨

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「葉巻」の意味・わかりやすい解説

葉巻
はまき
cigar

葉を直接巻いて吸うたばこ。喫煙としては原始的な方法であるが、製造方法の改良により、たばこのもつ喫味と香気をそのまま味わうことができる。製品は、葉巻用原料葉の二大産地であるキューバ島産のハバナ葉と、フィリピンのルソン島産であるマニラ葉を巻いたものが高級品として有名である。このほかにジャマイカブラジルジャワ、スマトラ産そのほかの葉を使用したものもあって種類が多く、それぞれに各産地の葉を適宜に用いて特徴のある喫味をもたせている。葉巻は喫味の中心となる填充(てんじゅう)葉と、それをまとめる中巻き葉、外観を飾る上巻き葉とから成型される。上級品はすべての葉に香味に優れたハバナ葉を用い、手巻き作業でつくるが、中級品は填充と中巻き用に、ハバナ葉またはマニラ葉、スマトラ葉などを用い、上巻き葉には色の美しい葉を巻く。作業は機械で行う。下級品はそれぞれ各産地の葉を使用して特徴を出している。また葉巻にはいろいろな型があり、コロナ型(吸い口部が丸くて火付け部が切断型)、セニョリタス型(吸い口部がややとがって丸みがあり、火付け部が切断型)、ハバナ型(吸い口部は丸いが、全体に火付け部に向かってやや細型になる)、ボルクナック型(吸い口、火付け部ともに細い中反(なかぞり)型)、パナテラス型(吸い口部がややとがって丸みがあり、火付け部も丸味のある切断型)などがあり、いずれも製品によって長短と太さの違いがある。ミニ・サイズはシガリロといって、短時間の喫煙用である。また、シート・たばこ(たばこの細粉助剤を加えてシート状に成形したもの)と機械巻きの発展から、中巻きにシート・たばこを用いたもの、さらに上巻き葉にも用いてプラスチック製の吸い口をつけた細巻きシガリロや、シガレットタイプのリットル・シガーもある。

[田中冨吉]

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世界大百科事典(旧版)内の葉巻の言及

【タバコ(煙草)】より

…多雨地帯である日本では生産されていない。(3)バーレー種 アメリカで発見された葉巻用品種から突然変異でできたものといわれる。葉緑素が少なく白みを帯びている。…

※「葉巻」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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