ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ポエティカ」の意味・わかりやすい解説 ポエティカPeri poiētikēs; De poetica 古代ギリシア哲学者アリストテレスの著作の一つ。邦訳は『詩学』。2部より成り,第2部は喜劇についてであったが現存せず,第1部も完全な形では残っていない。第1部は 26章に分けられ,詩の本質,種類,起源,悲劇理論,叙事詩その他について論じている。彼によれば詩の本質は模倣 mimēsisであり本能に根ざすものである。最高の種類は悲劇であって,その主要因である行為は観衆に恐怖と憐憫を起して,これらの感情を浄化 katharsisするという。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by