化学辞典 第2版 「ポリオキシンB」の解説
ポリオキシンB
ポリオキシンビー
polyoxin B
C17H25N5O13(507.42).無定形粉末.分解点160 ℃.+34°(水).水溶解度1000 g L-1(20 ℃).ポリオキシン類はA,B,…,Nの14種類が知られており,いずれも放射菌Streptomyces cacaoi var. asoensisが生産する抗生物質で,UDP-アセチルアミノデオキシグルコース転移酵素阻害により,細胞壁キチンの生合成を阻害する.ポリオキシンBはその主成分である.農業用殺菌剤としてナシの黒斑(はん)病,イネの紋枯病,ごま葉枯病,野菜類の灰色かび病,菌核病に用いられる.LD50 2000 mg/kg(ラット,経口).[CAS 19396-06-6]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報