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菌核病 きんかくびょうsclerotium disease

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

菌核病
きんかくびょう
sclerotium disease

糸状菌 (→カビ ) の一種で子嚢菌に類する菌類による植物伝染性病害。罹患部に黒色ネズミ糞状の菌核が多数生じる。多犯性の病菌であり,寄生植物の種類はじゃがいも大豆いんげんなどの豆類や,菜種など 30科 100種以上に及ぶ。特に豆類 (いんげん,大豆など) には大発生して大きな被害を与える。

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デジタル大辞泉の解説

きんかく‐びょう〔‐ビヤウ〕【菌核病】

豆類やウリ・ナスなどに一群子嚢(しのう)菌が寄生し、菌核を生じる病害。

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百科事典マイペディアの解説

菌核病【きんかくびょう】

スクレロチニア属の菌類の寄生による植物の病気。疾患部に菌核という粒状菌糸の集合物を生じるのでこの名がある。ナタネ類,ウリ類,マメ類など多くの作物を冒し,立枯れにする。

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大辞林 第三版の解説

きんかくびょう【菌核病】

植物の表面あるいは内部に菌核ができ、枯死するもの。豆類・ウリ類・ナス類やレタス・キャベツなどに被害が多い。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

菌核病
きんかくびょう

子嚢(しのう)菌の一種であるスクレロチニア・スクレロチオルムSclerotinia sclerotiorumの寄生によっておこる作物の病気。この菌は32科160種以上の植物を侵し、ネズミの糞(ふん)に似た特徴のある菌核を形成するところから、この病気は菌核病とよばれる。菌核とは菌糸が密に絡み合って堅くなり、高温や乾燥などの悪条件に耐え、生存できるようになった菌の一形態である。本病は豆類、ウリ類、ナス類などで被害が大きい。露地栽培の作物では、地際(じぎわ)の部分や枝の分岐点などに、初め水浸状の変色部ができ、のちに淡褐色になり茎全体が侵されて立ち枯れになる。雨のあとや湿度の高いとき病斑(びょうはん)の部分に白色綿毛状の菌糸を生じ、のちに菌核をつくる。温室やハウス栽培の野菜類では、葉、茎、果実などあらゆる部分が侵され、腐敗や立ち枯れをおこし被害が大きい。気温10~15℃のときによく発生する。防除は、ハウス栽培では温度が下がらないよう、また湿度が高くならないよう管理するとともに、イプロジオン剤(「ロブラール」)、チオファネートメチル剤(「トップジンM」)、プロシミドン剤(「スミレックス」)などの薬剤を散布する。なお果樹類の病気で、この菌の近縁の菌によっておこる灰星(はいぼし)病も菌核病とよばれることがあり、また白絹(しらきぬ)病など菌核をつくる病気を菌核病と総称することもある。[梶原敏宏]

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