ギリシア神話の双子神ディオスクロイの一人。ローマ名はポルックスPollux。父がゼウスであったため、一方のカストルとは異なり、不死の神性を受けていた。彼は父のゼウスに願い、自分の不死をカストルと分けあって1年の半分は天上で、もう半分は地上でいっしょに過ごせるようにしてもらったという。これはディオスクロイにちなんだ星座「ふたご座」Geminiが、1年のうち半年は毎夜同じ時刻に見えるのに、あとの半年は地平線に隠れて見えないことの説明ともなっている。ポリデウケスは、とくに拳闘(けんとう)の技に優れ、アルゴナウタイの遠征に参加したときにはアミコス王を破っている。カストルとともに叔父レウキッポスの娘フォイベを奪って妻とし、ムネシレオスをもうけた。
[伊藤照夫]
敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...