ポーランド王国・リトアニア社会民主党(読み)ポーランドおうこく・リトアニアしゃかいみんしゅとう(その他表記)Socjal-democracja Królestwa Polskiego i Litwy

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ポーランド王国・リトアニア社会民主党
ポーランドおうこく・リトアニアしゃかいみんしゅとう
Socjal-democracja Królestwa Polskiego i Litwy

略称 SDKPiL。ポーランドリトアニア (リトワ) 社会民主党とも呼ばれる。第1次世界大戦前のポーランドの社会主義政党。国際社会革命党「プロレタリアート」の伝統を受継いで,1893年当時会議王国 (ポーランド王国) と称されたロシア領ポーランドに R.ルクセンブルク,L.ヨギヘス=ティシカ,J.マルフレフスキらによりポーランド王国社会民主党 (略称 SDKP) として創立。 1900年にリトアニア組織が加わって SDKPiLとなった。民族主義に反対し,国際的連帯,特にロシアの社会主義運動との連帯を強調して,ポーランド社会党と激しく対立。 03年以降は民族自決権を承認するレーニン論争。 05年革命で大きく成長。党員約3万を擁する大衆政党となった。 06年にロシア社会民主労働者党に合流,その自治的構成部分となり,メンシェビキボルシェビキとの論争においてはおおむね後者を支持した。 11年亡命指導者を主とする中央本部派とレーニンに支持された国内の分離派とに分裂したが,16年再統一。第1次世界大戦勃発後,反戦スローガンを掲げ,ボルシェビキと一致協力したが,十月革命後,再び対立。一貫して独立のスローガンに反対したが,独立が事実となった (1918) のちは,社会党左派と合流して共産主義労働者党 (共産党) を結成した。

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