20世紀西洋人名事典 の解説
ポール・V.デ・ラ ブラーシュ
Paul Vidal de la Blache
1845 - 1918
フランスの地理学者。
元・エコール・ノルマル・シュベリユール教授。
エコール・ノルマル・シュベリユールで地理学、歴史学を学び、1877年同校の教授となる。その後、1898年以後はパリ大学で地理学講座を担当。自然と人類の関係は人類社会の社会的条件、歴史的発展に対応し、相対的に考察しなければならないことを主張し、ラッツェルの「人類地理学」が環境決定論的に陥りやすいことを指摘。1891年雑誌「地理学年報」を創刊後、1921〜47年には「世界地理」の大叢書を企画・監修を手がける。また、ブラーシュの死後の’22年には「人文地理学原理」が刊行された。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報