改訂新版 世界大百科事典 「マイポ山」の意味・わかりやすい解説 マイポ[山]Volcán Maipo チリのサンチアゴの南東約100kmにあるアンデス山脈中の火山。標高5323m。チリ,アルゼンチンの国境に位置し(南緯34°10′,西経69°52′),山麓に同名の峠がある。これはアルゼンチンのサン・ラファエルとサンチアゴを結ぶ峠であるが,交通量は非常に少ない。4000mより上は氷河に覆われており,氷舌端は3000m付近まで達している。この氷河に源を発するマイポ川は首都サンチアゴの南側の盆地を潤し,ブドウなどの果樹や野菜の栽培のための灌漑用水として重要である。5月から9月の冬には,ほぼ2000m以上で積雪があるが,それ以外の季節にはほぼ連日晴天が続く。執筆者:野上 道男 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by