日本大百科全書(ニッポニカ) 「マイポ火山」の意味・わかりやすい解説 マイポ火山まいぽかざんVolcán de Maipo 南アメリカ南西部、アンデス山脈中にある成層火山。チリの首都サンティアゴの南東約120キロメートル、アルゼンチンとの国境にまたがる。標高5290メートル。19世紀から20世紀初頭の数回の噴火が伝えられているが、さだかではない。標高4000メートル以高は氷河に覆われ、氷舌端は3000メートル付近に達し、そこを源流とするマイポ川はサンティアゴ市南側の盆地の灌漑(かんがい)に役だっている。山麓(さんろく)にチリとアルゼンチンを結ぶ同名の峠がある。[諏訪 彰] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例